○議長(
長井賢誓君) 市長から
提案理由の説明を求めます。
江川市長。 〔
市長江川昇君登壇〕
◎市長(江川昇君) 本日、ここに各位の御参集をいただきまして、
平成元年定例第3回
金沢市議会が開かれますに当たり、本市の当面する
重点施策の概況と提出しております議案の大要につきまして御説明を申し上げます。 これに先立ちまして、去る14日、
山本利夫議員が御逝去されましたことは、まことに哀惜の念にたえません。昭和46年5月以来、5期18年余の長きにわたり、高い識見と深い洞察力をもって
地方自治の推進と市勢の伸展に御尽力されました御功績は、まことに大きなものがございます。ここに、ありし日の明朗濶達なお人柄をしのび、謹んで御冥福をお祈り申し上げます。 さて、金沢駅周辺の
都市開発施策に関してであります。 懸案の
鉄道高架化事業につきましては、石川県を初め
関係各位の懸命な御努力の結果、このほど
事業完成までの
公共事業費44億円余の確保のめどが立つことと相なりました。このうち、当初計上の16億円に加え、今回、国の承認を得まして
高架本体建設費の一部13億円を繰り上げて実施いたしますとともに、
駅舎整備や
中橋陸橋の撤去等の
関連単独事業の施行に伴う
予算措置を講じておりまして、これにより、
計画どおり平成3年の「
石川国体」開催前の
高架化完成を果たしたいと存じます。 なお、本工事に伴い、
金石街道の
中橋陸橋が、来る10月の1カ月間と明年6月からの約4カ月半の期間通行どめとなり、市民の皆様に多大な御不便をおかけすることとは存じますが、
交通対策等に最善を期す
所存でありますので、深い御理解と御協力を切にお願い申し上げる次第であります。 また、金沢駅高架下の
開発整備でありますが、過日、
金沢ターミナル開発株式会社から明年
秋オープンに向けた
商業施設の
計画概要が明らかにされました。本市といたしましては、
商業活動調整協議会の審議を見守りながら、
地元商業振興の立場に立って、制度融資など適時適切な
支援措置を講じてまいりたいと存じます。 金沢駅
西口広場につきましては、緑豊かな創造の広場を
基本理念とする
整備プランに基づき、
歩道上屋工事を手始めに、
広場地上部分の築造に着手することといたし、本市副都心の
玄関口創生に懸命の努力を重ねてまいります。 一方、金沢駅
東口方面でも
各種事業が着実な進展を見ております。すなわち金沢駅に隣接する駅前第2地区再
開発ビルは、明年春の完成を目標に急ピッチで建設が進んでおり、日ごとに表玄関にふさわしい施設の全容を整えつつあります。 その向かい側、駅前第1地区につきましても、本年4月の
都市計画決定以来、
施設建築物の
基本設計に取り組んでおり、引き続き
組合設立認可にこぎつけるべく鋭意作業を進めたいと存じます。 さらに金沢駅通り線の
沿線開発を目指す金沢駅・
武蔵北地区第5工区では、先般、再
開発ビルの
基本設計をまとめ上げ、これからは
関係権利者の方々と綿密な調整を図りながら
実施設計を進め、
明年度着工に向けた
事業認可の達成に全力を挙げてまいりたいと考えております。 こうした相次ぐ
拠点開発の進行にあわせ、景観にも配慮した金沢駅
東口広場及び金沢駅通り線の
総合的整備を進めたいと存じ、去る13日、有識者の御参画を得まして「
整備懇話会」を発足させ、金沢の顔にふさわしい魅力あふれる都心軸の具現化に英知を結集してまいりたいと存じます。 このように、金沢駅周辺は、今まさに
一大転換期を迎えており、各位の御支援を賜りながら、21世紀を展望した金沢の新しい
都市拠点創造の道筋、これを切り開いてまいりたいという決意でございます。 次に、
本市積年の課題であります
金沢大学の
総合移転事業についてでございます。 昭和53年の
移転計画の決定以来、10年余の歳月を踏み越え、来る10月中旬、全
市民待望の文科系3学部の
移転開学を迎えるに至りました。これに並行して進められております若松・
鈴見地区の
大学門前街づくりも順調な進捗を見ており、このほど
主要道路の
鈴見-新庄線も完成し、明日、念願の街開きを迎える運びと相なりました。これもひとえに
関係機関並びに市民の方々の並み並みならぬ御尽力のたまものであり、衷心より厚くお礼を申し上げる次第でございます。この上は、平成5年春の城内学部の
移転達成を次なる目標といたしまして、
関係機関、地元が一体となって
事業推進に取り組み、日本海側を代表する
総合基幹大学として
金沢大学のさらなる発展と
文化学術都市金沢の形成に一層の力を尽くしてまいりたいと存じます。 次に、本市が
生活環境改善施策の最重点に掲げ普及に努めてまいりました
公共下水道事業でありますが、年内にも湊3丁目地内において
臨海処理区
浄化センターの
建設工事に着手したいと存じます。今後は、地域の皆様の御協力を得ながら、平成6年度の
供用開始を目指し、金石、大野、
粟崎地区などの面整備を計画的に推し進めてまいりたいと存じます。他方、県施行の
犀川左岸流域下水道事業においても、本年度中には
浄化センター用地の取得を終え、明年には建設に着手し、
臨海処理区と同時期の
稼働開始に向けて、県及び関係2町と連携をとりながら、
西部市街地の
事業促進に取り組んでまいりたいと存じます。 かねてより
国鉄清算事業団と交渉を進めてまいりました泉野町4丁目の旧
国鉄宿舎跡地の取得でありますが、このほど交渉が成立し、今週初め、
市土地開発公社との間で
譲渡契約の締結を終えたところであります。この上は、各位並びに市民の皆様の御要望を承りながら、適切な
利用計画を煮詰めてまいりたいと存じます。 さて、
市制施行 100周年という記念すべき年、
平成元年も余すところ3カ月余となりました。おかげさまにて各種の 100周年
市民祭典も、多くの方々の御参加とともに温かい励ましをいただき、感謝にたえない次第でございます。
記念事業を通じまして私が何より感じますことは、市民の皆様の
郷土金沢にかける思いの深さであり、その中にこそ、あすの金沢の発展を願う市民の活力の息吹を確かな手ごたえで感じ取っておるところでございます。菊薫る秋、そして年の瀬「結びの章」まで、なお多くの
市民イベントの開催を予定しておりますが、何とぞ各位並びに市民の皆様の絶大なる御支援、御協力をいただき、「
金沢市制 100周年」が市民と市政にとって
文字どおり意義深い年となりますよう心から念願いたす次第でございます。 さて、今回提出いたしました
補正予算案は、国・
県補助金の確定に伴います
公共事業費、本年発生いたしました
公共施設等の
災害復旧経費、
地方交付税の決定に伴います
減債基金への積立金、その他緊急所要の経費が主なる内容でございます。これによりまして、
補正予算の総額は66億 9,519万 3,000円となり、補正後の全会計の
予算総額は、前年同期に比して 6.0%増の 2,160億 5,126万 5,000円と相なりました。 まず、
一般会計の主なるものから御説明を申し上げます。 土木・
都市建設関係にありましては、かねてより
国体関連道路として国に要望しておりました鳴和1丁目地内の
市道神宮寺-鳴和線の
拡幅改良事業について、
新規事業採択の決定がありましたので、
初年度事業費を増額計上いたしますとともに、
国庫補助の内示増に伴い、
市民生活に密着した
道路整備、
河川改修費を追加いたしました。
公営住宅事業では、
国庫補助の
増額決定により、新たに
光が丘住宅1棟の
改善事業に取りかかりますほか、今年度から
全面改築に着手いたします
金石曙住宅などの2カ年
計画工事の
前倒し執行を図っております。 潤いある
環境づくりといたしましては、
国庫補助採択を得て新たに駅西第2期区域内の2つの
児童公園の整備を進め、「食と緑の博覧会」の益金を活用して、有松-四十万線の街路緑化を図りますほか、
中村記念美術館の開館にあわせ、
本多公園への進入路を情緒豊かな市民の散策路に修景整備することといたしました。
土地区画整理事業では、
金沢大学の
門前街形成を目指す若松・
鈴見地区や
疋田-御経塚線の
犀川架橋となる(仮称)若宮大橋の
橋梁下部工事に着手する若宮第1地区など、
組合施行事業の
増額決定に伴う
本市負担金を追加計上いたしております。 また、本年7月あるいは9月上旬の集中豪雨によりまして、道路、河川、
農業施設に災害の発生を見ておりますので、この復旧費を追加計上いたしました。
農林関係では、
食肉流通センターにおきまして、
処理頭数の増加に対処する
汚水処理施設等の
改善整備費に助成しますとともに、国・県補助の
増額確定に伴う
農業基盤整備費並びに
林道施設の整備費を計上いたしております。 教育・
福祉関係では、
城南中学校や中村町保育所などの
拡張用地の取得費を追加いたしましたほか、 100周年
記念施設として本年11月に開館の運びとなっております
卯辰山工芸工房に対し、市民の方々から心温まる御芳志が寄せられておりますので、
伝統工芸展示作品の
購入費等を計上いたしました。 また、
地方財政の健全化に資するため、昭和55年度以前に地方の
財源不足額を補填するため発行されました
財源対策債の残高について、
地方交付税の交付が決定しましたので、その相当額34億円を
減債基金に積み立て、明年度以降の公債償還の
引き当て財源といたしてまいりたいと存じます。 以上が
一般会計予算の概要でありますが、これらの財源といたしまして、自然増収が見込まれます
市税収入のほか、
地方交付税、繰越金及び
財政調整基金3億円の取り崩し、それと
特別需要予備費2億円の
減額組み替えをもって充てることといたしております。
特別会計にありましては、市街地再
開発事業で、金沢駅・
武蔵北地区の第5工区において
事業用地の
先行取得を推し進めてまいりますとともに、
公共下水道事業では、
国庫補助の
増額確定等に伴い、浅野・西部両処理場の
施設整備費並びに
駅西地域等での
管渠敷設費を追加補正し、また、ガス・
水道事業では、
企業局片町ショップの
入居ビル改築に伴う
建設費負担額を計上いたしまして、明年秋の新店舗開設を期してまいりたいと存じております。
条例案件といたしましては、 100周年
記念事業といたしまして建設を進めてまいりました
中村記念美術館の新館が来る11月中旬に開設いたしますことに伴います「金沢市立中村
記念美術館条例の一部改正」など5件をお諮りいたしております。その他の案件といたしましては、
城南中学校の
屋内運動場建設工事などの
請負契約の締結を初め、
財産取得、
市道路線認定など15件を提出いたしました。 何とぞ慎重に御審議の上、適切なる御決議を賜りますようお願いを申し上げまして、
提案理由の説明を終えさせていただきます。
○議長(
長井賢誓君)
提案理由の説明は終わりました。
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△諸報告
○議長(
長井賢誓君) この際、御報告いたしておきます。
地方公営企業法施行令第18条の2第2項の規定により、
発電事業特別会計における継続費の精算については、報告第1号をもって報告されておりますことをお知らせいたしておきます。
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△休会について
○議長(
長井賢誓君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。 本日はこれにて散会いたし、明23日から26日までは議案調査のため休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
長井賢誓君) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。 この際、御通知申し上げます。 次の本会議は27日午前10時から開きます。
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△散会
○議長(
長井賢誓君) 本日はこれにて散会いたします。 午前10時41分 散会--------------------------------------- 〔参照〕--------------------------------------- (写) 収財第82号
平成元年9月21日
金沢市議会議長
長井賢誓 殿 金沢市長 江川昇 説明員の出席について(通知)
平成元年9月14日付、発金議第109号で請求された
地方自治法(昭和22年法律第67号)第121条の規定に基づく
平成元年定例第3回
金沢市議会の説明員は、次のとおりです。助役 山出保 収入役 乙村董
公営企業管理者 渡辺次男 土木部長 野村一郎教育 委員長 林勝次
都市建設部長 金崎鎮
企画調整部長 中村豊
下水道部長 忠田幸一企画調整部付理事 吉田和男
市立病院事務局長 永井勇
総務部長 油屋賢三 美術工芸大学事務局長 若林悟
財務部長 中村博 教育長 奥清 教育委員会理事 山田正信
経済部長 齋藤恵三 (教育次長事務取扱)
経済部理事 浅香武雄 教育委員会付理事 丹崎一男(中央卸売市場長事務)(取扱 公設花き地方) 教育委員会理事 高田稔 (卸売市場長事務取扱) (市立図書館長事務取扱)
農林部長 米尾貞夫 消防長 市村博 企業局理事 高下実
保健公害部長 細野昇 (総務担当次長事務取扱)
市民福祉部長 真館和溥 企業局理事 林信男 (
水道事業担当次長)
生活環境部長 山下修平 (事務取扱)総務部副理事 寺西博 副収入役 戸田鉄明(総務課長事務取扱) (会計課長事務取扱)(選挙管理委員会) 教育委員会副理事 山内勉 (書記長併任) (文化財保存財団担当)財務部副理事
佐子田正 教育委員会副理事 古沢澄男(財政課長事務取扱) (社会教育課長事務取扱)財務部副理事 奥野芳雄 教育委員会副理事 北村渉(資産税課長事務取扱) (文化課長事務取扱)農林部副理事 高野清治 国体
事務局長 谷川博明(農政課長事務取扱)保健公害部副理事 岸谷隆 観光会館長 田中浩成(衛生課長事務取扱) 兼観光会館
事務局長保健公害部副理事 山根政男 文化ホール館長 高橋茂夫(保険課長事務取扱) 兼文化ホール
事務局長泉野保健所長 南外弘 監査
事務局長 南知良元町保健所長 山本喜代子 消防本部次長 飯田実 (庶務課長事務取扱)保健公害部副理事 松代公夫 (元町保健所) 消防本部次長 山本義雄(衛生指導課長事務取扱) 企業局次長都市建設部副理事 中西崔 ガス事業担当 吉野健(都市計画課長事務取扱) ガス課長事務取扱都市開発調整室長 岸博之 企業局副理事 宮崎明倫兼都市景観対策室長 (総務経理課長事務取扱)下水道部副理事 大土井和雄(施設管理課長事務取扱)(西部処理場長事務取扱)企画課長 油谷德次 土木課長 吉田外茂次交通対策課長 前平一彦 道路保全課長 街道外茂治調査統計課長 持田米蔵 河川課長 中野三郎電子計算課長 吉本直嗣 住宅課長 大谷嘉一郎秘書課長 弓田滋 営繕課長 佐々木勲人事課長 森正明 技術管理室長 松田五雄職員厚生課長 岡本光夫 緑と花の課長 北山繁管財課長 長島顕秀 開発課長 長谷川章監理課長 多田衛 駅周辺整備課長 浜井政美市民課長 浅地滋 駅西開発課長 笹川弘康市民相談課長 鈴木信郎 建築指導課長 浦守夫主税課長 古浜修三 下水道部庶務課長 小森嘉市民税課長 平野勝正 〃 建設課長 前田弘納税課長 森下剛
市立病院事務局 加藤正人 担当参事商工観光課長 米田正
美術工芸大学事務局 村上公照(兼工業立地促進室長 総務課長労働課長 角田吉一 教育委員会庶務課長 長山忠敬中央卸売市場庶務課長 中元旭兼公設花き地方 〃 学校教育課長 山田二郎卸売市場
事務局長 〃 保健体育課長 源田久男中央卸売市場業務課長 石丸利於 中央公民館長 野脇格農業指導センター所長 遠藤政雄 金沢ふれあいの里所長 川合鐐一林務課長 笠間久司 長町研修館長 小坂健二土地改良課長 飯山重雄 (兼勤労青少年ホーム館長)公害対策課長 安江博志 市立工業高等学校長 琴野克夫衛生検査課長 糀元孝夫 農業委員会
事務局長 松村進民生課長 西田健志 消防本部予防課長 新木一良保育課長 宮本慎一 〃 消防課長 石井達夫老人福祉課長 枷場進 企業局営業開発課長 中村武治障害厚生課長 奥野常治 〃 料金課長 河崎正和(兼全国身体障害者) 〃 施設管理課長 下松男(スポーツ大会準備室長 〃 西部サービス 村本猛年金課長 松本銑一 センター所長生活環境課長 北川捷昭 〃 東部サービス 木戸口博(兼清掃工場) センター所長(建設事務所長 〃 浄水課長 中尾稔 〃 電気課長 小竹修 上記説明員中 教育 委員長 林勝次は、所用のため9月22日の本会議を欠席し、教育 委員
中村榮一郎が代理出席します。...